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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻1号

1993年01月発行

文献概要

論述

特発性大腿骨頭壊死症の早期診断に対するMRI―骨頭陥没の発生の予知に関する検討

著者: 柁原俊久1 渥美敬1 山野賢一1 東郷泰久1 吉原哲1 西岡一雄1 武村康1 黒木良克1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院整形外科

ページ範囲:P.11 - P.16

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 抄録:単純X線像上で明らかな異常は認められないが,MRIにて異常を呈した症例を調査し,どのような症例が臨床的壊死に至ったかについて調査した.異常MRIを呈したsilent hip 21例26関節を対象とし,MRI前額面・矢状両面から検討した.これにより次の結果を得たので報告する.①骨頭陥没に至った症例全例で,前額面・矢状面のいずれかのスライスにおいてring or band patternが確認された.②一方向のみの撮影ではring or band patternをとらえられない症例も存在した,③前額面中央スライスにおいてring or band patternの外側端が臼蓋外側縁を越えた症例,または矢状面中央スライスにおいてringor band patternの外側端骨頭頂点の前方1/2を越えた症例は高頻度に骨頭陥没に至った.④骨頭陥没を予測する上で,前額面・矢状面の両面からring or band patternの存在および局在を把握することが重要であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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