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シンポジウム 外反母趾の治療
Lindgren法・Lindgren変法・two-directional osteotomy
著者: 中川悟1 奥田隆司1 増田祥男1 岩淵亮2
所属機関: 1九州中央病院整形外科 2登別厚生年金病院整形外科
ページ範囲:P.19 - P.28
文献購入ページに移動Lindgren法19足,Lindgren変法41足,two-directional osteotomy 59足について検討を加えた.Lindgren法施行後第一中足骨突出度は平均2.68mm減少し,中足骨頭部痛・胼胝が7足(37%)に認められた.Lindgren変法施行後第一中足骨突出度は1.8mmの減少にとどまり,中足骨頭部痛・胼胝は9足(22%)に残存した.two-directional osteotomyでは第1中足骨突出度の減少は0.7mmにとどまり,中足骨頭部痛・胼胝の残存は7足(12%)と著明に改善していた.全症例にて統計学的に検討すると,術後の中足骨頭部痛・胼胝は術後の中足骨突出度(r=-0.455,p<0.001),中足骨突出度の減少(r=0.392,p<0.001),術後の一・二中足骨間角(r=0.183p<0.05)と明らかな相関を示した.
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