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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻1号

1993年01月発行

文献概要

シンポジウム 外反母趾の治療

Mitchell法

著者: 田中康仁1 高倉義典1

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.37 - P.43

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 抄録:第1中足骨遠位で骨切り法を行う術式の1つであるMitchell法の手術原理,長所・短所,改良した術式および術後成績について述べ,その適応と限界について考察した.外反母趾55例66足の術後成績の検討から,臨床的には87.9%の症例で満足すべき結果がえられ,X線学的にもHV角で18.1°,Ml/2角で6.9°の改善が得られた.しかし,重症例では矯正角度が大きいにもかかわらず,矯正しきれていない症例が多く存在し,安定した成績を得るためには,術前のHV角が30°以下,M1/2角が15°以下が望ましいと考えられた.HV角が30°以上40°未満の症例でも適応があるが,M1/2角や母趾MTP関節の拘縮の程度などを考慮して決定する必要があると考えられた.適応の指標としては,HV角の方がM1/2よりも重要であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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