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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻1号

1993年01月発行

文献概要

シンポジウム 外反母趾の治療

Mitchell変法

著者: 今給黎篤弘1 三浦幸雄1 沼尾茲夫1 伊藤康二1 山本謙吾1 中山貴士1 小泉隆司1

所属機関: 1東京医科大学整形外科

ページ範囲:P.45 - P.52

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 抄録:外反母趾の手術法は,歴史的変遷からみて多数の術式があるが,近年では中足骨矯正骨切りが比較的安定した術後成績が得られているためよく用いられている.我々も1978年以来,Mitchellの中足骨骨切り術に多少の改良を加えたMitchell変法を行い,良好な術後成績を得ているので,手術法を紹介すると共にその術後成績について報告する.術後観察期間を5年未満群と5年以上群に分けて検討した.X線学的評価ではH-V角,M1-M2角,M1-M5角は術直後の矯正は良好であり,1年位で少し戻る傾向があるが,いずれも正常範囲内であり,5年以上経つと安定してくる.臨床評価もGlynn判定基準で良以上95%,私案評価による患者の満足度は94%であった.また中足骨頭痛,足底腓砥,第2・第3中足骨配列の不均衡を呈するものには,第2・第3中足骨斜め骨切り術を併用している.本法は手術手技も簡単で,安定した術後成績が得られ,有力な手術法と考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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