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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻1号

1993年01月発行

文献概要

シンポジウム 外反母趾の治療

Mann法

著者: 山本晴康1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.53 - P.57

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 抄録:外反母趾19例24足に対して,McBride法と第一中足骨近位骨切り術を組合せた手技であるMann法を行い,その治療成績を検討した.合併症はなく,変形はおおむね良好に矯正され,第1中足骨の短縮は軽度で,第1MTP関節の可動域も良好であった.7例に第2・3中足骨骨頭に相当する足底部に疼痛が残存し,同部の足底面圧が術前と同様に高かった.疼痛のある群とない群に分けて,外反母趾角とM1M2角とM1M5角と第1中足骨の短縮を比較したが差はなく,疼痛のある群が矯正不足であるとか,第1中足骨が短縮していたということはなかった.疼痛の原因としては,第1中足骨骨切りの際の末梢骨片の背屈位固定や母趾内転筋の不適切な処置による横軸アーチの不十分な再建が推察された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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