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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻1号

1993年01月発行

文献概要

臨床経験

肘関節外側方脱臼の治療経験

著者: 中島三郎1 沼田亨1 山内達朗1 二橋宏嘉1 池田啓一1

所属機関: 1水俣市立総合医療センター整形外科

ページ範囲:P.99 - P.103

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 抄録:稀とされる肘関節外側方脱臼の3例を経験した.症例は13歳・男,60歳・女,31歳・女であり,第1例は上腕骨内上顆骨折を伴い,他の2例は骨折のない外側方脱臼であった.いずれも肘関節屈曲位に,前腕の回内力と,肘関節への側方への直達外力または間接の外反力が加わることにより,脱臼が生じたと思われた.X線上の後外方脱臼との鑑別点として,側面像にて尺骨鈎状突起が上腕骨下端関節部の後方に転位していないことに加え,前後像において肘頭が側面像を呈し橈骨と重なるかむしろ橈骨よりも外側にあり,また,側面像で肘頭は前後像に近くなることがあげられる.整復後に早期の自動運動を行うことにより,疼痛,関節の可動域制限や不安定性を残すことなく良好な成績が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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