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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻1号

1993年01月発行

文献概要

臨床経験

脚長不等を生じた先天性長管骨彎曲症の1例

著者: 北小路隆彦1 吉橋裕治1 上田正1 杉浦昌2

所属機関: 1愛知県立心身障害児療育センター第二青い鳥学園整形外科 2市立岡崎病院整形外科

ページ範囲:P.105 - P.108

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 抄録:Caffeyのいうprenatal bowing of long bones(先天性長管骨彎曲症)の女児例を比較的長期間経過観察し得たので報告する.両親が右前腕・左下腿の皮膚陥凹と骨性隆起に気付き,生後2ヵ月で来院した.X線上,両上腕骨・前腕骨・大腿骨および左下腿骨に彎曲変形を認め,骨形成不全症の疑いで経過観察したが,その後骨折を生じることはなく,彎曲変形も徐々に改善したため,本症と診断した.現在11歳になり,彎曲変形はほぼ消失したが,左下腿骨の長径成長障害によると考えられる脚長不等を生じた.本症は一般的には自然矯正傾向があり,予後良好とされているが,本例では脚長差は拡がる傾向にあり,診断確定後も長期の経過観察が必要と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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