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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻10号

1993年10月発行

文献概要

論述

悪性腫瘍に対する片側骨盤離断術の転帰と問題点の検討

著者: 生越章1 斎藤英彦1 井上善也1 堀田哲夫1 大塚寛1 山村倉一郎1 高橋栄明1

所属機関: 1新潟大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1097 - P.1103

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 抄録:当科において施行した21例の片側骨盤離断術について,原疾患,生命予後,合併症,手術術式等について検討した.原疾患は軟骨肉腫6例,骨肉腫4例,転移性骨腫瘍2例,皮膚扁平上皮癌2例,その他7例であった.術後累積5年生存率は50%であったが,10年以上経過してから腫瘍死するものもあった.局所再発を5例に認めた.手術術式については,教科書的な手技にこだわらず症例ごとの工夫が必要である.術後断端部の皮膚壊死や感染の予防および出血量の減少のために,可能なら内腸骨動静脈は温存すべきであり,症例によっては大殿筋皮弁以外のanterior thigh flapなどを用いて断端部を被覆すべきである.骨盤輪の再建を行った症例は坐位安定性,義肢での歩行能力に優れていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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