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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻10号

1993年10月発行

文献概要

論述

Jefferson骨折の治療

著者: 加藤泰司12 田中正道1 小泉寿章1 三岡智規1 宮本隆司1 廣田茂明1 冨士武史1

所属機関: 1大阪府立病院整形外科 2現:大阪逓信病院整形外科

ページ範囲:P.1129 - P.1135

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 抄録:5例のJefferson骨折を治療し本骨折の臨床症状,画像診断,治療法について検討した.受傷原因は転落,交通事故で,臨床症状として後頭部痛,頸部痛,頸椎可動域制限を認めたが,脊髄症状はみられなかった,画像診断は頸椎側面像,開口位正面像,正側面断層写真,CTが有用であった,初期治療として全例にハローベストによる外固定を施行した後,受傷後3ヵ月の時点で頸椎前後屈機能撮影を行い,環軸椎の不安定性を検討した,受傷時から環軸椎の亜脱臼を認めたものは2例で,このうち1例は3ヵ月後に不安定性を認めなかった.もう1例は3ヵ月後にも環軸椎不安定性を認めたため環軸椎後方固定術を施行した,本骨折の治療にあたっては初期からの手術治療は必要ではなく,ハローベストによる保存的治療で環軸椎不安定性を残す場合に手術適応があると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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