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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻10号

1993年10月発行

文献概要

論述

軟部肉腫におけるリンパ節転移と所属リンパ節郭清の適応

著者: 松本誠一1 川口智義1 真鍋淳1 黒田浩司1 谷川浩隆1

所属機関: 1癌研究会附属病院整形外科

ページ範囲:P.1145 - P.1148

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 抄録:所属リンパ節腫大のない軟部肉腫において,原発巣の手術時にリンパ節郭清をすべきか否かについて検討した.病例は,当科にて治療した軟部肉腫235例であり,組織型別に早期の所属リンパ節転移の頻度を明らかにした.その結果,所属リンパ節転移は,横紋筋肉腫5/10例,明細胞肉腫:1/2例,滑膜肉腫;3/27例,類上皮肉腫:1/4例,MFH:2/71例,脂肪肉腫:1/49例,胞巣状軟部肉腫1/11,などにみられた.以上より,Noでリンパ節郭清を行うべき腫瘍型は,絶対適応として横紋筋肉腫と明細胞肉腫,相対適応として滑膜肉腫と類上皮肉腫,非適応として脂肪肉腫,MFHそして胞巣状軟部肉腫,であることが分かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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