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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻10号

1993年10月発行

文献概要

臨床経験

分裂膝蓋骨に発症した痛風の1例

著者: 冨田良弘12 長谷川正裕1 佐々木浩樹1 中川重範1 田中肇1

所属機関: 1松阪市民病院整形外科 2現:鈴鹿回生総合病院整形外科

ページ範囲:P.1163 - P.1165

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 抄録:分裂膝蓋骨に発症した痛風の1例を経験した.患者は24歳男性で痛風発作の既往はなく,特に原因の無い膝関節痛にて発症し,画像診断上はSaupe分類III型の分裂膝蓋骨と円形骨透亮像を認めた.術中所見にて尿酸結晶が証明され痛風の診断がつけられた.分裂部には異常可動性もなく,炎症の波及も認められなかったため,分裂骨片の摘出は行わなかった.尿酸産生抑制剤の投与にて術後は膝関節痛は軽快しており,分裂骨片の摘出は必ずしも行わなくてもよいと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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