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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻10号

1993年10月発行

文献概要

臨床経験

単純X線で陳旧性後方脱臼像を呈した上腕骨頭壊死の1例

著者: 岩本潤1 小川清久1 高橋正明1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1197 - P.1200

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 抄録:単純X線で定型的な陳旧性肩関節後方脱臼像を呈したアルコール性多発性骨壊死の1例を経験した.症例は70歳,男性で,両側特発性大腿骨頭壊死に対し両側人工骨頭置換術を施行後,疼痛及び運動障害で両側上腕骨頭壊死が発症した.発症後3ヵ月目に左側はX線上で陳旧性後方脱臼像を呈した,原因は,肩関節が内旋位で歩行の駆動機構や荷重関節として使用され,骨頭前方部のみが圧潰したためと推測された.骨壊死症では,顕在している壊死の部位にかかわらず全身の検索を行い,もし上腕骨頭壊死を認めた場合には肩関節に負荷がかからない治療計画を立てる必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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