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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻11号

1993年11月発行

文献概要

視座

整形外科医の基礎研究に思うこと

著者: 越智隆弘1

所属機関: 1大阪大学医学部環境医学

ページ範囲:P.1203 - P.1203

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 今年も整形外科基礎学術集会は信州大学医学部整形外科寺山和雄教授のもとで盛大に開かれた.立派な企画,素晴らしい会場と申し分はなかった.それ以上に感銘したのは発表内容が年々充実していることであった.
 私たちの年代が若手であった頃には整形外科医では変わり者が熱心に基礎研究をしていたと思う.私自身も整形外科医の研究は時間をなんとか割いての道楽的なものと思っていた.アメリカ整形外科医はもっとハッキリしていた.「整形外科医がなぜそんな研究をするのか」という真剣な質問がきた.今年の学会場での討論を聴きながら,完全に時代が変わったことを痛感した.基礎的研究など何の苦もなくこなしている若い研究者が何と多いことか.遺伝子レベルの解析を例にとっても,数年前までの討論は聴いていて借り物の言葉を話している感じがした.しかし,今年は多くの人が自分の言葉として討論していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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