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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻11号

1993年11月発行

文献概要

論述

アキレス腱皮下断裂におけるMRI所見および経皮縫合法の成績

著者: 長尾憲孝1 浜西宏次1

所属機関: 1冨士原病院整形外科

ページ範囲:P.1229 - P.1236

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 抄録:アキレス腱皮下断裂に対する当院におけるBunnell法に準じた経皮縫合法の有用性をMRIを用いて報告する.症例は男性4例,女性4例,計8例.平均年齢38.6歳.手術時間は平均22.5分であった.術後2週間長下肢ギプス包帯,2週間短下肢ギプス包帯固定後,高さ調節可能な足底板を使用し術後約5週より荷重を開始した.再断裂,神経損傷,感染等の合併症はなかった.術後約3ヵ月で足関節背屈は健側と同程度に回復した.5~6ヵ月でジョギング程度の軽いスポーツは可能であった.MRI所見ではT2強調像において,アキレス腱正常部は低信号域であり黒く描出され,断裂部は血腫を意味する高信号域を認め白く描出される.術後のMRI所見ではアキレス腱の密着を認めた.縫合部は修復に従い中間信号域から低信号域となり,また,断裂部を中心として腱の肥厚を認めた.MRIは断裂部の確認ならびに修復状態の判定に有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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