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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻11号

1993年11月発行

文献概要

整形外科英語ア・ラ・カルト・16

“arm”に関する日常英会話・その1

著者: 木村專太郎1

所属機関: 1那珂川病院

ページ範囲:P.1260 - P.1261

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 “arm”は,勿論“腕”のことである.“arm”には,肩から肘までの上腕だけのものと,肘から手首までの前腕をも含めるものと,2つの定義がある.しかし我々が日常使う“arm”は,後者の「肩から手首までの部分」を指し,上腕のことを“upper arm”(アッパーアーム).前腕のことを“forearm”(フォーアーム)と区別して表現する.“forearm”の“fore”は接頭語で時間や空問の“先の”や“前の”を意味し,名詞や動詞に付く.この“fore”は前置詞や接続詞である“before”(ビフォー)と同じ意味である.“forenoon”は,“午前”,“orecast”(フオーキャスト)は“予測”の意味である.テレビやラジオでよく放送される天気予報のことを“Weather forecast”という,また“fore”は人体の名称の「前の部分」に用いられ,前述の“fore arm”,“forehead”(フォーヘッド;ヘッドの前にある額のこと),“foreskin”(ペニスの亀頭を被う包皮)などに使われている.
 この“arm”は,ラテン語の“armus”(アルムス)に,さらにギリシャ語の“harmos”に由来している.興味あることは,ラテン語の“armus”は,“肩”の.ギリシャ語の“harmos”は“つなぎ目”や“関節”の意味であり,“腕”には直接関係がない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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