icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻11号

1993年11月発行

文献概要

臨床経験

膝蓋上包内に突出した大腿骨軟骨性外骨腫の2例

著者: 野口俊康1 白倉賢二1 長田純一1 有田覚1 宇田川英一1 荻原哲夫2

所属機関: 1群馬大学医学部整形外科 2伊勢崎市民病院整形外科

ページ範囲:P.1269 - P.1273

文献購入ページに移動
 抄録:軟骨性外骨腫の発生は珍しくないが,膝蓋上包内に突出するものの報告は少ない.今回我々はこれを2例経験した,症例1では膝痛を主訴として当科を受診し,膝蓋上包内に突出した軟骨性外骨腫と診断され,経過観察で増大傾向を認めたために腫瘍を切除した.術後の経過は順調で,4ヵ月後には正座も可能となった.症例2では左膝痛,腫脹,伸展障害を主訴として当科受診し,膝蓋上包に突出した軟骨性外骨腫と診断された.膝蓋跳動も陽性で,関節穿刺で関節液が引け,関節鏡では炎症性病変を認めた.このため膝蓋大腿関節障害と診断され,腫瘍を周囲の軟部と共に一塊にして切除した.術後の経過は良好で1ヵ月で正座可能となった.
 膝蓋上包内に突出した軟骨性外骨腫2例において,手術にて摘出し良い結果が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら