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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻12号

1993年12月発行

文献概要

論述

腰椎後方椎体間固定とpedicular screwの折損

著者: 阿部栄二1 奥山幸一郎1 島田洋一1 佐藤光三1 千葉光穂2 水谷羊一3 宮野泰治4

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科 2秋田労災病院整形外科 3山本組合総合病院整形外科 4国立秋田工業専門学校機械工学科

ページ範囲:P.1327 - P.1334

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 抄録:数種のrigid typeのpedicular screw systemを用いて後方椎体間固定(PLIF)を行った腰椎辷り症112例において,共通の特徴をもったスクリュー折損が6例にみられた.これらの折損は術後2ヵ月から7ヵ月の間に,移植骨が圧潰した例や過度に前彎のついたプレートとスクリューが連結され,椎体とともにスクリューの先端が前方に開いた例にみられた.スクリュー折損の原因は移植骨の圧潰や彎曲の強いプレートとスクリューの連結の際に発生した固定椎体間の開大によってスクリューへの荷重負荷が集中したためと思われた.スクリューの根元の内径に10゜のテーパーをつけて太くし,プレートの彎曲を弱め,さらに骨萎縮の強い例に人工椎間スペーサーを併用することにより,スクリューの折損はほとんどみられなくなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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