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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻12号

1993年12月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

Pedicle screwによる仙骨固定の工夫―Pedice screw-Galveston法

著者: 熊野潔1 平林茂1 小川裕1 青田洋一1 辻正二1 泉康次郎1

所属機関: 1関東労災病院整形外科

ページ範囲:P.1365 - P.1372

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 抄録:腰椎疾患における腰仙椎間脊椎後方固定術を確実にするための仙骨固定法の一工夫としてのpedicle screw-Galveston法の紹介とその治療経験を報告した.この手術の骨子は2本のスクリューを仙骨椎体内と隣接する腸骨翼内に刺入することにより仙骨の固定力を強化するにある.20例の腰椎疾患固定術に併用した.患者の平均年齢56歳(16~79歳)で,術後経過観察期間は平均7ヵ月である.術後6ヵ月以上の12症例の骨癒合はすべて良好であった.合併症は40本中2本のスクリューに不適切な刺入を認めた.スクリューの破綻は現在認められていない.65歳以上の骨粗鬆症を伴った高齢者8人の結果も良好であった.本術式はLuque SSIのGalveston法のpedicle screwへの応用であり,有用な仙骨固定法と考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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