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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻2号

1993年02月発行

文献概要

論述

脊髄髄内腫瘍のMRI所見―1.5テスラ超伝導装置を用いて

著者: 今村博幸1 岩崎喜信1 飛騨一利1 阿部弘1 井須豊彦2 秋野実3 斉藤久寿3

所属機関: 1北海道大学医学部脳神経外科教室 2釧路労災病院脳神経外科 3札幌麻生脳神神経外科

ページ範囲:P.117 - P.122

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 抄録:1.5テスラ超伝導装置による脊髄髄内腫瘍のMRI所見について検討した.対象疾患は手術によって病理組織を確認した上衣腫3例,血管芽腫6例,星細胞腫3例である.上衣腫はTl強調像で脊髄と等信号を呈し,Gd-DTPAにより均一にエンハンスされる傾向にあった.また嚢胞を合併しやすく境界は比較的明瞭であった.血管芽腫はT1強調像で脊髄と等信号もしくは低信号であり合併する嚢胞との区別がつきにくいが,Gd-DTPAにより不整形にエンハンスされ,腫瘍内および腫瘍周囲の血管のflowvoidが低信号に強調される特徴的な所見が得られた.星細胞腫はT1強調像で脊髄と等信号でありGd-DTPAにより不均一にエンハンスされる傾向にあった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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