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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻2号

1993年02月発行

文献概要

論述

成人臼蓋形成不全股に対するChiari骨盤骨切り術の術後成績―骨シンチグラフィー所見との関連

著者: 中村宣雄1 大園健二1 菅野伸彦1 高岡邦夫1 小野啓郎1

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科教室

ページ範囲:P.131 - P.136

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 抄録:臼蓋形成不全股に対するChiari骨盤骨切り術の適応の限界を明らかにするために,Chiari骨盤骨切り術術前の骨シンチグラフィー所見と術後成績を比較検討した.対象は,術前に骨シンチを施行した変形性股関節症例61例64関節で,X線学的病期は前,初期股関節症37関節,進行期27関節であった.経過観察期間は2年から9年7ヵ月,平均4年9ヵ月であった)術前の骨シンチ所見から1型(正常~軽度hot型;33関節),II型(荷重部hot型;16関節),III型(荷重部と内側部のdouble hot型;15関節)の3型に分類した,術後最終調査時の股関節機能評価において日整会変股症判定基準で79点以下の成績不良例は1型,II型では見られず,III型で7関節(47%)に見られた)またX線学的に関節症性変化が進行したII関節中9関節がIII型であった.以上より,骨シンチ上double hotサインを呈する症例はChiari手術の適応とすべきでないと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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