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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻2号

1993年02月発行

文献概要

論述

陳旧性前十字靱帯損傷膝における関節症性変化―特にその促進因子について

著者: 石村雅男1 島屋正孝1 玉井進1 三馬正幸1 幅田孝1 藤沢義之1

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.137 - P.141

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 抄録:膝関節前十字靱帯損傷後5年以上放置された症例59例59膝を対象に,X線上の関節症性変化を促進させうる要因として,①受傷後の経過期間,②受傷時年齢,③受傷後の活動性,④合併損傷,⑤下肢alignmentについて調査検討した,その結果,受傷後の経過期間が長く,受傷時年齢が高いほど,また受傷後の活動性が高いほど高度な関節症性変化がみられた.合併損傷に関しては,内側側副靱帯および内側半月板損傷を合併する症例に進行例が多かった.下肢alignmentについては受傷時の膝関節に明らかな内反がみられ,荷重・非荷重による膝関節内反動揺性の存在する症例に関節症性変化が増悪しやすいことがわかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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