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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻2号

1993年02月発行

文献概要

論述

腰部椎間板の変性とMRI

著者: 前田公1 野口雅夫1 吉良秀秋2 藤樹宏2 下川功3 樋上賀一3

所属機関: 1北九州市立八幡病院整形外科 2佐世保市立総合病院・整形外科 3長崎大学第一病理学教室

ページ範囲:P.143 - P.150

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 抄録:腰部椎間板変性の程度とMRIとの関連性を調べるために,剖検例の17椎間板と腰部椎間板ヘルニア手術例の21椎間板およびヘルニア自体のT2像と病理組織像とを比較・検討した.剖検例および手術例ともに,椎間板のT2像と組織学的所見は比較的よく相関し,特に膠原線維の増加や線維輪内の断裂は正確にT2像に反映されていた.一方,椎間板の高度変性例や後縦靱帯を破ったヘルニア自体ではT2像と組織像が一致しない例が多く見られた.剖検例のT2像を形態により4型に分類したが,それは組織学的変性度と一致していた.また,この分類はヘルニア例の椎間板にも当てはめることが可能であり,椎間板変性度の判定の参考となるものと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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