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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻2号

1993年02月発行

文献概要

論述

青・壮年期セメントレス人工股関節の10年以上の成績

著者: 金尾豊1 室田景久1 杉山肇1 大谷卓也1 林靖人1 小野誠1 小澤正宏1 有賀伸一1 富田泰次1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学整形外科

ページ範囲:P.151 - P.155

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 抄録:49歳以下のいわゆる青・壮年の症例に対して慈大式セメントレス人工股関節置換術を施行後10年以上経過した症例の臨床成績ならびにX線学的変化を調査し,その適応および問題点につき検討した.原疾患は両側変股症10例,片側変股症4例,大腿骨頭壊死症4例5関節,股関節強直1例の19例20関節で,手術時年齢は平均46歳術後経過観察期間は平均13年である.JOA hip scoreは術前平均37.1点が術後5年で79点,10年で76.8点,15年で70.1点,17年で67.5点で,術後10年以降に成績が低下し,X線学的にもコンポーネント周囲の変化が著明となり,4例に再置換術を施行した.青・壮年期では日常の活動性が高く,適応として両側変股症や大腿骨頭壊死症が多くなり,反対側の股関節痛が解消されていない場合には人工股関節への負荷が大きくなるためと考えられ,セメントレスTHAといえども安易に適応年齢をさげることなく適応を厳選すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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