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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻2号

1993年02月発行

文献概要

臨床経験

点状軟骨異形成症の1例

著者: 二井英二1 小保方浩一1 原親弘1 荻原義郎2 山崎征治3

所属機関: 1三重県立草の実学園整形外科 2三重大学医学部整形外科 3上野総合市民病院整形外科

ページ範囲:P.169 - P.172

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 抄録:点状軟骨異形成症(chondrodysplasia punctata)は,小児早期に一側性または対称性に四肢の短縮,小人症,皮膚(魚鱗癬)あるいは眼病変(白内障)があり,X線上,骨端部に軟骨内骨化障害による点状石灰化陰影のみられる疾患群である.今回我々は,点状軟骨異形成症の一般軽症型(Sheffield型)と思われる1例を経験したので報告した.一般軽症型は,男子に優位であり,発育不全,精神発達遅滞,鼻梁陥凹を伴う低い鼻,低身長を呈し,特に足根骨部に点状石灰化がみられ,他の四肢の大関節には変化が少ないことを特徴とし,生命予後は良好とされている.また,点状軟骨異形成症は,現在までに欧米では200例以上の報告例があると言われているが,本邦においては,我々の調べ得た限りでは,72例の報告がみられている.しかし,1983年の新改訂分類以降,29例の報告がみられるが,一般軽症型(Sheffield型)と診断された症例の報告はみられなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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