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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻2号

1993年02月発行

文献概要

臨床経験

Essex-Lopresti骨折の1例

著者: 中村俊康1 山中一良1 浦部忠久1 内西兼一郎1 矢部裕1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.173 - P.176

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 抄録:Essex-Lopresti骨折は橈骨頭骨折に遠位橈尺関節脱臼を伴う稀な骨折であり,現在までに本邦2例,欧米8例が報告されている.今回,我々は本骨折の1例を経験したので報告する.症例は34歳の女性で,廊下を歩行中に他人と接触,転倒し受傷した.直ちに当院を受診し,模骨頭骨折の診断でギプス固定を施行した.4週後,ギプスを除去した際に遠位橈尺関節亜脱臼が認められたので,直ちに全麻下で徒手整復を施行した.整復後4週より自動運動を開始したが,受傷後1年の現在,良好な関節可動域を獲得し,ADL上何ら支障はない.本骨折の概念ならびに受傷機転を中心に考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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