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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻2号

1993年02月発行

文献概要

臨床経験

小児の大腿部に発生し,悪性腫瘍と鑑別が困難であった筋肉内血管腫の1例

著者: 北尾淳1 藤田邦彦1 杉山修一1 浦和真佐夫1 佐々木浩樹1 大萱誠司1 伊藤忠弘2 荻原義郎3

所属機関: 1静岡市立静岡病院整形外科 2静岡市立静岡病院検査科 3三重大学医学部整形外科

ページ範囲:P.177 - P.179

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 抄録:小児の大腿部に発生し,悪性腫瘍と鑑別が困難であった筋肉内血管腫の1例を経験したので報告する.症例は1歳6ヵ月の男児で大腿後面の腫瘤を訴え来院し,精査の後,手術的に摘出した.組織学的には悪性腫瘍との鑑別が困難であったが,最終的には小血管型筋肉内血管腫と診断された.現在までのところ,経過は良好である.小血管型筋肉内血管腫は筋肉内に浸潤性に発育し,一見悪性腫瘍と思わせるが,先天的組織奇形または過誤腫と考えられている特殊な良性病変であるので適切な診断と治療が必要と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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