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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻2号

1993年02月発行

文献概要

臨床経験

股関節病変を伴った掌蹠膿庖症の1例

著者: 大萱誠司1 藤田邦彦1 杉山修一1 浦和真佐夫1 北村哲也1 北尾淳1

所属機関: 1静岡市立静岡病院整形外科

ページ範囲:P.207 - P.210

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 抄録:掌蹠膿萢症(palmoplantar pustulosis,以下PPP)は,手掌,足蹠に無菌性小膿庖を生じる皮膚疾患である.PPPに骨関節の炎症を合併する場合があり,掌蹠膿庖症性骨関節炎(pustulotic arthroosteopathy,以下PAO)と呼ばれている.今回我々は,罹患関節としては稀である股関節病変を呈した1例を経験した.末梢関節病変ではX線像上,異常を呈することは少ないと報告されているが,自検例は,臼蓋部に及ぶ,広範な腸骨の骨硬化像を認め,二次的変化として,変股症を呈した可能性も考えられた.腸骨より生検を行った所,骨梁の肥厚と変性した骨格筋の付着を認めた.扁桃摘出術を施行し,皮疹,股関節痛の改善が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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