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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻2号

1993年02月発行

文献概要

臨床経験

外傷性両側仙腸関節脱臼の1手術例

著者: 林雅弘1 藤原博1 前田学1

所属機関: 1天理市立病院整形外科

ページ範囲:P.211 - P.215

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 抄録:外傷性両側仙腸関節脱臼の報告は稀であり,現在までに10例の報告を数えるにすぎない.この外傷は主要臓器損傷を合併することが多く,救命処置が優先するため,脱臼については,ほとんどの症例で保存的治療が選択されている.そのため手術報告例は3例を数えるにすぎない.今回我々は,手術療法を施行した1例を経験したので報告する.症例は55歳男性で,両側仙腸関節脱臼,右恥骨上下枝骨折,恥骨結合離開といった骨盤輪損傷を認め,牽引療法を行うも安定性が得られなかったため,Harrington腰仙部固定法による下位腰椎を含めた仙腸関節整復固定術および骨盤輪前方損傷に対するプレート固定を行った.術後短期間であるが,立位歩行ならびに座位での疼痛もなく良好な結果を得ている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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