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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻2号

1993年02月発行

文献概要

臨床経験

兄弟で頸髄症手術を行った2家族4症例の検討

著者: 金民世1 小林健一1 山崎正志1 清水耕1 大河昭彦1 坂巻皓1

所属機関: 1鹿島労災病院整形外科

ページ範囲:P.217 - P.220

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 抄録:当院にて開設以来10年間に行った頸髄症手術は全213例(1981年7月~1991年9月)である.そのうち,兄弟で手術を受けた2家族4症例を経験した.第1の家系では,長男及び次男がdevelopmental canal stenosis,頸椎の退行性変化による頸髄症であったため,C3-7脊柱管拡大術を施行した.第2の家系では,次男及び4男にsoft disc herniationが認められたため,前方除圧固定術を施行した.またすべての症例に対してHLAフェノタイプの検索を行った.各兄弟間での頸髄症の病態は極めて類似したものであった,本経験は,頸髄症の発症に遺伝的素因が少なからず関与することを示唆するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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