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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻3号

1993年03月発行

文献概要

論述

顕微鏡視下腰椎椎間板ヘルニア摘出術の有用性と限界―再手術例の検討を中心に

著者: 平林茂1 熊野潔1 小川裕1 青田洋一1 森俊二1

所属機関: 1関東労災病院整形外科

ページ範囲:P.241 - P.248

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 抄録:顕微鏡視下腰椎椎間板ヘルニア摘出術を行った238例(男173例,女65例,手術時年齢は12~62,平均34.8歳,術後経過期間は1年2カ月~9年9カ月,平均4年1カ月)の手術成績より,その有用性と限界とを再手術例を中心に検討した.ヘルニアを1.5g程度摘出すれば摘出量は手術成績とは関連せず,脊髄造影を行わないCT・MRIのみの術前画像診断でも良好な成績が得られた.再手術例は16例,6.7%で,特に10歳代およびprotrusion typeに再手術率が有意に高かった.再手術の理由は,ヘルニア再発9例,骨性圧迫の残存2例,不安定性出現,神経損傷疑い,高位の誤りが各1例と他椎間での新たなヘルニア発症が2例であり,最終成績では86%が優または良となった.マイクロ手術によってもある程度の再発は避けられないが,その予防策として,特に硬膜管の直下にある中心性のヘルニアを見逃さないこと,lateral recessでの骨性圧迫をとることが重要であると考えられた,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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