icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻3号

1993年03月発行

文献概要

臨床経験

大腿骨骨膜より発生し骨内へ穿孔したガングリオンの1例

著者: 小宮靖弘12 松本圭司1 石澤命仁1 森本茂1 福田眞輔1

所属機関: 1滋賀医科大学整形外科学教室 2現:彦根中央病院整形外科

ページ範囲:P.319 - P.322

文献購入ページに移動
 抄録:79歳.男性が右膝痛を主訴として来院.単純X線像で右大腿骨にspicule様の骨形成像,CT,MRI像で骨内外に存在する巨大な腫瘍陰影を認めた.手術所見にて骨膜より発生し骨内に穿孔したガングリオンと診断した.
 骨内ガングリオンの成因は内因説および外因説に分類される.前者はidiopathicであり後者は傍骨性ガングリオンの骨内への穿孔であるとされている.本症例はperiosteal ganglionの特徴的とされるspicule様の骨形成像と骨内ガングリオンの典型的なX線像を合わせ持ち,手術所見もこれを支持しており,Schajowiczらが述べる外因説を明らかに示唆する症例と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら