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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻3号

1993年03月発行

文献概要

臨床経験

Ivory vertebraを呈した第3腰椎Ewing肉腫の1例

著者: 藤田郁夫12 鵜飼和浩1 森本一男1 柴田直樹3 片岡治3

所属機関: 1兵庫県立成人病センター整形外科 2現:神戸大学医学部整形外科 3国立神戸病院整形外科

ページ範囲:P.329 - P.333

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 抄録:単純X線で1椎体に限局し,均一な硬化像を呈する脊椎は,一般にivory vertebraと呼ばれている.今回Ewing肉腫がivory vertebraを呈した症例を経験した.症例は16歳の女性で両下肢の麻痺を主訴とし,第3腰椎椎体から傍脊柱筋に至る腫瘍を認めた.椎弓切除術に続き,化学療法および放射線療法を施行し,下肢の症状は急速に回復した,ivory vertebraを呈したEwing肉腫は,文献的に3例の報告しかない.組織学的に椎体内の腫瘍組織に隣接して活発な反応性の新生骨形成が見られ,骨形成が,骨破壊より優位であったため,ivory vertebraを呈したと推測している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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