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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻4号

1993年04月発行

文献概要

特集 痛みをとらえる(第21回日本脊椎外科学会より) 主題 各種治療法の適応と限界/椎間板ヘルニア

腰部椎間板ヘルニアに対する前方固定術の適応と手術成績

著者: 高畑武司1 藤村祥一1 戸山芳昭1 小柳貴裕1 丸岩博文1 松本守雄1 小川潤1 平林洌1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.351 - P.357

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 抄録:腰部椎間板ヘルニアに対する前方固定術の適応を,①下肢痛のみならず腰痛によるADL制限のあるもので椎間板造影によりその病因性が確認された場合,②正中ヘルニアとしてきた.しかし,sequestrationは適応外とした.今回,このような適応のもとに本術式を行った57例について,ヘルニアの形態,突出方向,発生高位,固定椎間,骨癒合などと手術成績との関係を検討した.その結果,いずれも良好な成績であり,手術適応の正当性が示され,本術式は根治性の高い手術法といえた.しかし,本術式の問題点として,sequestrationに対応できないこと,後療法が骨癒合まで長くかかること,少数例とはいえ術後合併症と隣接椎間の不安定性の発生などがみられることが挙げられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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