icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻4号

1993年04月発行

文献概要

特集 痛みをとらえる(第21回日本脊椎外科学会より) 主題 各種治療法の適応と限界/椎間板ヘルニア

重労働者とスポーツ選手の腰椎椎間板ヘルニアに対する各術式の成績と限界について

著者: 松永俊二1 酒匂崇1 武富栄二1 中川雅裕1 井尻幸成1

所属機関: 1鹿児島大学医学部整形外科

ページ範囲:P.359 - P.364

文献購入ページに移動
 抄録:重労働者とスポーツ選手の腰椎椎間板ヘルニアに対する各種手術的治療の成績を職業およびスポーツ復帰度の観点から比較し,各術式の適応と限界について検討した.
 重労働者とスポーツ選手の腰椎椎間板ヘルニア患者を対象として,部分椎弓切除術(いわゆるLove法)を30例,経皮的髄核摘出術を62例,腰椎固定術を29例に行った.重労働への復帰については,腰椎固定術が89%と最も優れていたが,Love法と経皮的髄核摘出術については成績に差が認められなかった.スポーツ選手に対しては,経皮的髄核摘出術が26例中21例(81%)に競技に復帰できており,また復帰に要した期間も8週と他の術式に比べ有意に短かった.重労働者やスポーツ選手など腰部に多大な力学的ストレスのかかる患者に対しては,手術を行う際に職業復帰や選手のneedsなどを考慮して適切な手術を選択することが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら