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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻4号

1993年04月発行

文献概要

特集 痛みをとらえる(第21回日本脊椎外科学会より) 主題 脊椎とその周辺からの痛みの診断

根性疼痛と腰髄後根神経節の非対称性分布

著者: 浜西千秋1 田中清介1

所属機関: 1近畿大学医学部整形外科

ページ範囲:P.391 - P.395

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 抄録:腰髄後根神経節(DRG)はMRIの連続横断画像により非侵襲的に確実に観察することができる.DRGは機械的刺激に依って容易に肥大し,またヘルニアや椎間関節の変性変化によって偏位するためMRI横断像で非対称性に観察される.特に先天的に内方に偏位した場合椎間孔入孔部での機械的刺激に更にさらされやすくなり,根性疼痛や根性間欠跛行を発症すると思われる.MRIで観察すると,遠位のDRG程内側に存在し,L5の場合は9%が脊柱管内に存在する.このような例は先天的にリスクが高いとも考えられ,L5領域の根性疼痛や根性間欠跛行を呈する症例のある部分はDRG由来のものである可能性が明らかとなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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