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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻4号

1993年04月発行

文献概要

特集 痛みをとらえる(第21回日本脊椎外科学会より) 一般演題

若年性腰椎椎間板ヘルニア―そのスポーツ活動との関連および成人例との比較について

著者: 佃政憲1 鷲見正敏1 片岡治1 南久雄1 日野高睦1 横山浩1 黒田良祐1

所属機関: 1国立神戸病院整形外科

ページ範囲:P.513 - P.518

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 抄録:腰椎椎間板ヘルニアは椎間板の退行変性に微小外傷性因子が加わって発生すると考えられているが,理論的には退行変性が少ない20歳未満の症例においても日常よく経験される.当科において1982年から1990年まての9年間に入院治療を行った若年性腰椎椎間板ヘルニア54例の臨床像および治療結果より,病態や治療成績の成人例との対比,およびスポーツ活動との関連について検討した.54例のうち,保存的治療例は24例であり,手術的治療例は30例であった.発症誘因は,スポーツ障害が35例と多く,自覚症状では,腰痛と下肢痛が高率にみられた.他覚所見では,SLRテストは平均39.5°と強陽性で,知覚障害は55%,筋力低下は38%にみられた.スポーツ活動への復帰については,手術症例では,術前経過の短いものほど復帰率が高かった.保存的治療症例での復帰率は,疼痛が残存あるいは再発するために低率であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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