icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻4号

1993年04月発行

特集 痛みをとらえる(第21回日本脊椎外科学会より)

一般演題

根性坐骨神経痛に対する腓骨神経ブロック―神経ブロックの作用機序に対する考察

著者: 田尻和八1 高橋啓介1 池田和夫1 富田勝郎1 長田茂樹2

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科 2富山県立中央病院整形外科

ページ範囲:P.527 - P.530

文献概要

 抄録:日常の診療で用いられている神経ブロックの中には,病変部位よりも末梢で行われているものがある.今回我々は病変部位より末梢でのブロックの効果を調べる目的で,根性坐骨神経痛に対し病変部位よりはるかに離れた腓骨頭部で腓骨神経ブロックを行い,その効果を検討した.対象は腰椎椎間板ヘルニア10例と腰部脊柱管狭窄症10例であり,ブロックには2%リドカイン6mlを用いた.ブロック後15分の時点で,下腿の疼痛は全例で軽減または消失した.SLRTおよび間欠性跛行にも改善がみられた.根性坐骨神経痛の出現には,病変部位で発生したインパルスのうち末梢を伝導するインパルスが重要であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら