icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻5号

1993年05月発行

文献概要

論述

スカイスポーツ外傷の調査

著者: 原雄人1 内藤正俊2 秋山徹3 加治浩三4 藤田秀一5

所属機関: 1新中間病院整形外科 2福岡大学病院整形外科 3福岡赤十字病院整形外科 4芦屋町立病院整形外科 5八幡製鉄病院整形外科

ページ範囲:P.535 - P.539

文献購入ページに移動
 抄録:スカイスポーツはその特殊性から競技人口の少ないスポーツであった,しかし,近年パラグライダー(以下パラ)が日本に紹介され,ハンググライダー(以下ハング)が主流であったスカイスポーツ人口は飛躍的に増加している.そこで,最近急増しているスカイスポーツ外傷について調査検討を行ったので報告する.関連病院を受診した症例及び全国のスカイスポーツスクールから得られた症例のうち,軽微な外傷を除く合計243例に対して検討を行った.受傷者の平均年齢は31.6歳(19~70歳)で,パラ212例,ハング31例であった,パラで最も多い受傷部位は腰椎圧迫骨折であり,53例(25%)であった.これはこのスポーツにおける特徴的な受傷部位と考えられた.ハングでは上半身の受傷が多く,重症度,致死率も高かった.これらの外傷の治療や予防のためには,新しい分野でのスポーツ外傷としての認識が必要であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら