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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻5号

1993年05月発行

文献概要

論述

スポーツ選手の足関節impingement exostosisの臨床的・X線学的検討

著者: 飯田哲1 岡崎壮之1 栗原真1 徳重克彦1 森川嗣夫1 田内利幸1 鍋島和夫2

所属機関: 1川鉄千葉病院スポーツ整形外科 2鍋島整形外科

ページ範囲:P.551 - P.559

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 抄録:スポーツ選手の足関節impingement exostosis 46例64関節について前方部分の変化を中心に臨床的・X線学的検討を行った.骨棘発生の背景には,スポーツレベルや競技年数,即ち足関節のover useと靱帯損傷後の不安定性が関与していることが示唆された.骨棘の形態及びその存在部位をX線学的に検討したところ,脛骨側骨棘は脛骨前下縁外側に,距骨側骨棘は内果関節面前方の距骨側に存在することが確認され,両者間にはimpingementは発生せず,各々が異なる機序で発生すると考えられた.その成因について脛骨側骨棘は,外側靱帯損傷後のanterolateral rotational instability(距骨の前外側回旋不安定性)が,距骨側骨棘は,距骨頸部内側と内果前方との衝突,及び内側靱帯・関節包の牽引によるtractionspurが,骨棘形成の原因として推察された.手術的治療を選択した3症例の検討を含め,本症の治療についても考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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