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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻5号

1993年05月発行

文献概要

臨床経験

脊髄円錐部より腰仙部に多発した巨大な馬尾神経鞘腫の1例

著者: 安宅洋美12 永瀬譲史1 斎藤康文1 板橋孝1 久米通生3 鎌田栄4

所属機関: 1国立千葉病院整形外科 2現:国立静岡病院 3久米整形外科 4千葉市立海浜病院整形外科

ページ範囲:P.585 - P.589

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 抄録:症例は52歳,女性で主訴は歩行障害である.MRI,ミエロ,CTMにてTh11からL2に及ぶ内部にcystをもつ巨大な腫瘍,L3-4,L4-5の小球形腫瘍,L5からS1の腫瘍が存在し,脊髄円錐部は腫瘍により押し上げられていた.多発性馬尾腫瘍と診断し,Th10からS1-2までen blocに椎弓切除し腫瘍を全摘した後椎弓を還納しナイロン糸により固定した.摘出した腫瘍は神経鞘腫であった.術後下肢筋力低下は改善し,MRIで腫瘍はなく脊髄円錐部も下降している.術後1年6ヵ月の現在腫瘍の再発はなく,再建した脊柱のalignmentも良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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