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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻5号

1993年05月発行

文献概要

臨床経験

CT及びMRIにてfluid-fluid levelを呈した坐骨aneurysmal bone cystの1例

著者: 保坂泰介1 四方實彦1 清水和也1 武田信巳1 田中千晶1 多田弘史1 相馬靖1 川合準1

所属機関: 1京都市立病院整形外科

ページ範囲:P.591 - P.594

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 抄録:比較的稀な,坐骨aneurysmal bone cystの1例を経験した.症例は,15歳の男子で,主訴は右殿部の運動時痛.CTとMRIにて,病変部に特徴的な所見(fluid-fluid level)が見られた.open biopsyにて,aneurysmal bone cystと診断し,手術を施行した.後方アプローチより右坐骨に到達し,病巣部を十分掻爬した後,自家骨とハイドロキシアパタイト骨補填材を充填した.術後同部の痛みは消失し,現在に至る.
 aneurysmal bone cystは多くの場合,CT及びMRIにてfluid-fluid levelを形成することが特徴的とされるが,これは他の腫瘍病変でも見られることがあり,その診断的価値についてはさらなる検討が必要であると思われた.さらに,坐骨骨腫瘍としてのaneurysmal bone cystの頻度aneurysmal bone cystの治療法につき,若干の文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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