臨床整形外科28巻5号

1993年05月発行

臨床経験

長範囲に存在した脊髄髄内dermoidの1治験例

著者： 栃木祐樹¹ 望月真人¹ 後藤澄雄¹ 村上正純¹ 守屋秀繁¹ 渡部恒夫² 平松健一³

所属機関： ¹千葉大学医学部整形外科学教室 ²蘇我病院整形外科 ³国保成東病院整形外科

ページ範囲：P.611 - P.615

　抄録：46歳女性に発症し，第2胸椎より第2腰椎部まで長範囲に存在した脊髄髄内dermoidを経験したので報告する．MRI所見は，T₁強調画像において高信号の中に低信号を混じたモザイク様を示した．手術は術中エコー，脊髄モニタリングを併用した可及的摘出術を行い良好な結果を得た．