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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻5号

1993年05月発行

文献概要

臨床経験

腰椎破裂骨折に対する単椎間の除圧固定術の経験

著者: 阿部栄二1 佐藤光三1 奥山幸一郎1 島田洋一1 千葉光穂2 水谷羊一3

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科 2秋田労災病院 3山本組合総合病院

ページ範囲:P.631 - P.635

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 抄録:脊椎破裂骨折に対する手術術式として損傷椎体を挟んだ2椎間固定術が一般的であるが,破裂骨折の中で最も多い損傷型であるDenis分類のB型では上位終板の損傷は著しいが,椎体下半分の損傷は比較的軽微で,これを温存した単椎間の除圧固定が可能な例が少なくない.我々は手術を行った27例のB型破裂骨折の中で5例にこの術式を用い,合併症もなく,全例良好な成績が得られた.他の22例のB型破裂骨折にはKaneda deviceを用い2椎間固定を行ったが,これらの手術例を再検討してみると,その60%は単椎間固定が可能であったと思われた.単椎間固定を行った5例の中でinstrumentを使用しなかった3例では4~8°の矯正損失があったが,Kaneda deviceを用いた2例では矯正損失はみられなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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