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視座
生体関節のbiomechanicsに学ぶこと
著者: 岡正典1
所属機関: 1京都大学生体医療工学研究センター・運動器系人工臓器学領域
ページ範囲:P.653 - P.653
文献購入ページに移動生体関節の驚くべき低摩擦は関節面相互の接触が極めて少ない液体潤滑を考慮しないと説明が困難である.私達はガラス板と関節軟骨面との間に荷重下に形成される隙間をレーザー変位計により測定し,同時に液圧の経時的変化を測定することにより,生体関節では軟骨面は部分的に接触するが軟骨内液体の流出(weeping)により,また軟骨のクリープ変形により液体が閉じこめ状態となってプールされ液体膜の厚みと液圧が維持される混合潤滑が成立することを確かめた.
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