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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻6号

1993年06月発行

文献概要

臨床経験

脛骨内顆部に発生した特発性骨壊死の1例

著者: 大野直樹1 近藤秀丸1 斎藤浩哉1 林敬治1 小島洋文1 平沼浩一1 森川茂1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学付属柏病院整形外科

ページ範囲:P.739 - P.742

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 抄録:今回,脛骨内顆部に発生した稀な特発性骨壊死の1例を経験したので報告する.症例は69歳の男性で,右膝関節痛を訴えて来院した.初診時,右膝の軽度内反変形及び脛骨内顆部に熱感と圧痛を認めた.単純X線,断層撮影で脛骨内顆に広範な骨透亮像と関節面の陥没が認められた.脛骨内顆部の骨生検で,骨組織の壊死,osteoclastの増生賦活,骨新生像などの混在する著しい反応性変化が認められ,骨壊死と診断した.病巣掻爬,骨移植術を行い,術後2年の現在,移植骨は癒合し,術前の疼痛は消失している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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