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臨床経験
高齢者の三角線維軟骨損傷について―手関節鏡視および鏡視下手術
著者: 西川真史1 一柳一朗1 新戸部泰輔1 藤井一晃1 小杉優子1 片野博2
所属機関: 1八戸市立市民病院整形外科 2弘前記念病院整形外科
ページ範囲:P.749 - P.753
文献購入ページに移動対象は男2例,女4例で,年齢は73歳~85歳,平均77.7歳.外傷後に続く慢性手関節痛で臨床所見及び関節造影でTFC損傷を疑った.手関節鏡は陳らの方法に準じて患肢を手台上に置いて鏡視している.関節内は変性性の軟骨や滑膜の増生所見の他,変性性TFC断裂に新たに加わった弁状断裂やTFCの大断裂が大きな弁状になって関節内に挟まるものがあった.いずれも鏡視下debridementして症状軽快した.また,受傷機転で軽度の外力で発症する例を認めた.
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