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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻7号

1993年07月発行

文献概要

臨床経験

妊娠に合併した特発性一過性大腿骨頭骨萎縮症の1例―DEXAによる骨密度測定を用いて

著者: 藤田拓也1 青山邦彦1 林正岳1 福野直孝2

所属機関: 1福井総合病院整形外科 2福井総合病院産婦人科

ページ範囲:P.815 - P.819

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 抄録:今回我々は,妊娠に合併した特発性一過性大腿骨頭骨萎縮症の1例を経験し,DEXAを用いた骨密度測定により経過観察を行ったので報告した.症例は36歳,女性で臨床所見,画像診断より本症を疑い,ベッド上安静,免荷を行った,発症2カ月目頃より疼痛は軽減し,4カ月目の単純X線では両骨頭の骨梁はほぼ改善した.
 本患者の入院直後の全身,腰椎の骨密度は同年代の健常女性の骨密度の正常範囲内,また正常分娩後女性9例の骨密度との有意差も認めなかったが,大腿骨頸部は右側0.600g/cm2(標準値の67%),左側0.650g/cm2(同72%)と著しい減少を呈していた.発症7カ月の現在右側0.772g/cm2(同86%),左側0.796g/cm2(同89%)とほぼ正常範囲内に回復した.`

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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