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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻7号

1993年07月発行

文献概要

臨床経験

spondylo-metaphyseal dysplasiaの1症例

著者: 加藤知里1 舩橋建司2 大脇甲哉1 近藤桂一1 丹羽滋郎1

所属機関: 1愛知医科大学整形外科学教室 2多治見市民病院整形外科

ページ範囲:P.835 - P.838

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 抄録:Spondylo-metaphyseal dysplasia(SMD)の一症例を経験したので,症状,X線所見について検討した.症例は,1987年9月4日生,女児.生直後に,左足部内反変形があり,装具療法にて軽快した.2歳4カ月時,下肢変形(O脚)を主訴に再度受診し,長下肢装具による治療を開始した.身長,体重は平均値であった.X線所見は長管骨骨幹端の不整像と全脊椎椎体に汎扁平椎を認め,また両手根骨は著明な発育遅延を呈しており,SMD Kozlowski型と診断した.4歳5カ月の現在,下肢変形は見られない.SMDにはKozlowski型をはじめとする5型があり,本邦においては1977年水島らが報告して以来27例の報告がある.これに自験例を加えて,症状,X線所見について検討した.初発症状は,下肢変形,歩容異常などの下肢症状が多い,X線所見では脊椎の扁平化,長管骨骨幹端の変化,手根骨の低形成を呈するものが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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