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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻7号

1993年07月発行

文献概要

臨床経験

遠位橈尺関節に生じた滑膜骨軟骨腫症の1例

著者: 五十嵐康美1 菅波厚2

所属機関: 1いわき市立常磐病院整形外科 2菅波整形外科小児科医院

ページ範囲:P.851 - P.854

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 抄録:61歳,男性の製材労働者が左手関節の痛みを訴えて来院した.患者は5年前,手関節部の外傷の既往があり,3年前から疼痛と尺骨茎状突起部の腫瘤に気づいていたが,放置していた.初診時,同部に鳩卵大の腫瘤があり,背屈,前腕の回内外を中心とする手関節の運動制限,運動時痛がみられた.X線所見にて多数の粒状陰影と,遠位橈尺関節の関節症を認めた.手術は背側より進入し,腫瘤,および遊離体の摘出とBowersのhemiresection-interposition arthroplastyを行った.組織診断は骨軟骨腫症であった.術後1年をへて再発はなく,機能的にも良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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