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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻7号

1993年07月発行

文献概要

臨床経験

破壊性脊椎関節症により下肢麻痺症状を呈した1症例

著者: 小島利協1 今村清彦1 江畑功1 大沢俊和1 榎本晃1 安原義昌1

所属機関: 1横須賀共済病院整形外科

ページ範囲:P.863 - P.866

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 抄録:長期透析患者に合併した破壊性脊椎関節症(以下DSAと略す)による高度脊柱管狭窄により,下肢麻痺症状を呈した症例を経験した.胸椎および腰椎の2カ所で脊柱管狭窄所見を認め,下肢麻痺症状を呈し,手術的治療により良好な麻痺症状の改善が得られた.病理組織像では,変性した黄靱帯,棘間靱帯,椎間板にアミロイドの沈着を認めた.DSAは,1984年にKuntzらが血液透析患者の特異な脊椎合併症として報告して以来,本邦においても種々の報告がなされてきた,ほとんどの症例は保存療法で対応でき,手術療法の報告例は少ない.本例のように2カ所で脊柱管狭窄所見を認め,下肢麻痺症状を呈した症例の報告はみられない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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